医院名:大堀IBDクリニック 住所:〒155-0032 東京都世田谷区代沢1丁目27−3 電話番号:03-6450-8200

IBD(炎症性腸疾患)

炎症性腸疾患
(IBD: Inflammatory Bowel Disease)とは

私たちの体には免疫という防御システムが備わっていて異物の存在を察知すると体内から排除しようと活動します。この時に発熱や痛みなどの反応が起こりますが、この反応を炎症と呼びます。そして、この炎症が腸に過剰に起こる病気を炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)と呼びます。

潰瘍性大腸炎クローン病に代表されるIBDは、10~30代の若い世代に多くみられます。患者数は年々増加しており、最近の調査によれば潰瘍性大腸炎は22万人、クローン病は7万人いると報告されています。

IBDの原因はまだ解明されていませんが、
遺伝的要因や食事、喫煙、ストレスなどの環境的要因、ほかに腸内細菌、免疫異常などの様々な要因が組み合わさって発症し、慢性に経過します。
血縁関係にある人に発症する場合もありますが、
「遺伝する病気」ではありません。
どちらも現在のところ、
まだ完治させる内科治療法がないことから厚生労働省から「難病」に指定されており、公費助成を受けることができます。

適切な治療を続けてコントロールがうまくできれば、健康な方と変わらない日常生活を送ることが可能です。

炎症性腸疾患の原因

炎症性腸疾患のうち、はっきりとした原因で起こるっているものは特異性腸炎と呼ばれます。ウイルスや細菌が原因の場合には感染症ですし、抗生物質などの薬剤が原因で起こる急性出血性大腸炎や膠原病などの全身性疾患によって起こるものなどが含まれます。放射線照射や血液循環の悪化によって起こる場合も原因がはっきりしているため、特異性腸炎です。

非特異性腸炎は、はっきりとした原因がわからない炎症性腸疾患で、代表的な病気に潰瘍性大腸炎やクローン病、単純性潰瘍、ベーチェット病があります。
潰瘍性大腸炎やクローン病については、別のページでくわしく説明しています。